京都視察
現在、関西方面で進めているプロジェクトの打合せ終わりに少しお休みをいただいて
先月末に久しぶりに京都へ足を運びました。
1日目
京都は夕方入りでしたので、最初の宿泊は、丸福楼という宿泊施設にお世話になりました。
テレビゲームなどで有名な任天堂の創業時の本社を宿泊施設へコンバージョンした建物です。
設計は安藤忠雄さんとなり、一部RC打放しの建物が増築されています。

会社機能を移転した後も、長い間手をかけて保存しつづけていたため、
多くの内装や装飾などが既存のまま活用され、所々にアートや新たなエレメントが挿入されています。

エントランスは、丸福楼の近くを流れる鴨川をイメージした空間が出迎えてくれます。
オブジェの鳥は建物に残されていた当時の発注書などの紙を再利用して作られていたり、
天井付近には魚が泳いでいる様子を表現したオブジェがあったり、時を現代へ紡ぐおおらかな空間づくりとなっています。
他の共用廊下などにも貴重なステンドグラスのオブジェ、当時使われていた木箱などが自然に空間に添えられていて、とても心地よい空間でした。
ちょっと予定を詰め過ぎてしまったので、次回はもっとゆっくり過ごしたいと思います。
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2日目
修学院離宮へ
655年から後水尾天皇によって造成が進められた山荘
上離宮、中離宮、下離宮の3つの離宮から構成され、棚田で耕作する民の姿をそのまま景観に取り入れた素朴なランドスケープがとても美しい。


上離宮の窮𨗉亭からの眺望が後水尾上皇のお気に入りの場所だったようです。

次に桂離宮へ
1615年頃から智仁親王によって宮家の別荘として創建
古書院や月波楼が初期に造営され、その後中書院、新御殿の書院や他の建物が増築されました。

春の賞花亭、夏の笑意亭、秋の月波楼、冬の松琴亭など、四季それぞれの風景を楽しめるつくりになっています。

とても有名な書院は人の背丈くらいの高床式になっており、近くの桂川からの洪水対策・床下の通風、月・庭園の関係性を含めた内部からの眺望の観点から考えられており、雁行した各書院内部からの眺望・各書院と庭園の関係性・空間のみえがかりは、どのようになっているのか想像が膨らみます。

桂離宮観月会というものが中秋の名月に実施されるようで、いつか行ってみたい。
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3日目
今回の京都滞在の一番の目的である真夏の聴竹居へ
1928年に完成した日本の環境共生住宅の原点といわれる住宅で、最初に訪問するときは夏と決めていました。

国の重要文化財に指定された経緯、この地を選んだ背景、地域の方々の尽力によって維持されている点など、とても貴重な話を伺えました。
書籍等で何度も見てましたが、実際の空間に入ると想像以上に密度のあるデザインであると共に、光の入り方、空気の流れ、暮らしの心地よさなどもしっかり体感でき、とても貴重な時間でした。
今回は本宅と閑室のみでしたので、次は下閑室(茶室)も拝見してみたい。
(室内の写真は公開できないため、外観のみ共有となります。)

とても実りある2泊3日を過ごせましたが、やはり京都の夏はとても厳しかったです。
次は春の桜の季節か秋の紅葉を拝見してみたいですね。