間がつなぐ住まい

屋内外を等価に扱い、多様な居場所のある暮らし

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埼玉県春日部市内にある6人家族と猫2匹が暮らすおおらかな住まい。

周辺地域は戸建住宅がゆったりと建ち並び、敷地面積が十分に広く南面が駐車場となる計画地は、東西方向に長く採光・通風に適した敷地となります。

この敷地特性を十分に活かせるよう、LDK・個室・エントランス・2階のフリースペースなどの室内の居室空間と、テラス・バルコニー・インナーバルコニーなどの屋外空間を等価とみなした計画を行い、土間・空の間(吹抜)・外の間(バルコニー等)の3つの間が、屋内外に多様で豊かな居場所を作り出します。

エントランスの土間スペースは南北を貫通する通り土間となり、元々は農村地域であった地域風土や、アウトドアが好きな住まい手のライフスタイルを掛け合わせた空間となります。

また、この土間床が日射熱を蓄えるダイレクトゲインにより、冬期の夜間の温度低下を抑える役割も果たします。

LDKは、南面と北面に配置した大きな吹抜+窓越しに、南面のバルコニー、インナーバルコニーと面し、内部空間の通風、冬期の日射取得を促します。

LDKが全体空間の中心に位置するプランニングを行い、上部の吹抜に面する各個室の内窓を介して、家族の気配を感じ取る役割を果たします。

各個室に面したフリースペースは、本棚など個室に配置するエレメントを外へ開放することにより、個室内のアクティビティが最小限となるため、自然と日常の活動が外へ開放されるような計画を行っています。

竣工
2022年
建設地
埼玉県
構造
木造
階数
地上2階
用途
住宅
建築面積
104㎡
延床面積
140㎡

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