高知視察旅行01
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夏期休暇を利用して、高知へ視察旅行をしてきました。
高知県立牧野植物園
日本の植物分類学の父と言われる牧野富太郎博士の業績を顕彰するため、1958年に五台山に開園されました。
この地域には太平洋からの豊富なミネラルが風で流れていき、3000種類以上の植物があると言われています。
その後、1999年に内藤廣さん設計による、牧野富太郎記念館が完成しました。

本館と展示館があり、両方とも起伏に富んだ地形・厳しい気候風土・多様な植生といった自然環境との調和を図られ、有機的な形状で構成されている素晴らしい建築です。


木製窓の上部には排煙窓がありますが、全て杉板仕上げで作られており、外壁の仕上げとの調和が図られています。
また、屋根の雨水を流す縦樋の下には水生植物の水源となっており、植生との共生関係づくりとなっています。

屋根架構は、キールと言われる背骨部分の鉄骨梁に1本ずつ寸法が異なる集成材の梁が架けられています。
長さは何十メートルとありますが、鉄骨のジョイントが全く見えなくノイズのない架構に感嘆しました。



展示館も本館と同様な構成となりますが、展示館の方が外観の形状がより有機的になっています。

こちらの架構も本館と同様となります。
通常の構造は重力や地震に対する構造構成となりますが、台風などの風の影響が大きい地域のため、この架構は風による吹き上げを抑える特別な構造となっています。
鉄骨の部材1つ1つがとても美しい仕上がりでした。